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日常的な延命 「死にたい」から考える 小川和著

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ふと「死にたくなる」ことがある。

著者の小川和は「『死にたい』とはどのようなものなのか。無論、答えは人それぞれに異なっている。だからこれは、自分で自分の悩みに答えを出すために書いた」と語る。

例えば、座間9人殺害事件がどう「死にたい」と関連しているのか。SNS上の言葉を分析。関連する願望として「承認欲求」に対する「安心欲求」論を展開する。さらに自身の体験から「ひきこもり」と「移民」を結びつけて、自殺に至らないための方法を探る。

筋トレ、宇野常寛、坂口恭平、ベケット、カフカ、呪術廻戦、ONE PIECE、インディペンデント・アニメーションなどをベースに、「死にたい」について考えていく。
小川和は、ゲンロン批評再生塾出身。今作がデビュー作となる。佐々木敦氏推薦。

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延命としての日常を、いかにして構築するか?
「死にたい」を「生きてゆく」に変換するための回路を、
小川は探求する。
あくまでも論理的に、そして批評的に。
まったく新しいタイプの「自己救済の書」の誕生だ。
                   佐々木敦(帯文から)

佐々木敦氏推薦

表紙絵はVOCA2024大賞も大東忍

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